お寺に貼ってある呪文のような言葉「真言(マントラ)」って何?

お寺に行った時、呪文のような貼り紙を見たことありませんか?
私はつい最近、愛知県の豊川稲荷でこんな感じのものを見ました。

【豊川稲荷で見た紙】

「オンシラバッタニリウンソワカ」7回唱えてください、と書いてありました。

豊川稲荷の真言

豊川稲荷は本来はお寺

豊川稲荷はお稲荷さんの名で有名ですが、本来はお寺だそうです。正式名称を豊川閣妙厳寺といい禅宗の仏閣です。
それで、真言があるんですね。納得です。

豊川稲荷の「稲荷」は、境内の鎮守として祀られる吒枳尼天(だきにてん)のことで、この真言は吒枳尼天(だきにてん)のものだそうです。
吒枳尼天は、インドの古代民間信仰に由来する仏教の女神であるが、日本では稲荷信仰と習合し、稲荷神と同一視されるようになりました。

このエピソードは江川夏美の漫画 鬼灯の冷徹でがとっても分かりやすい回がありましたのでそのうちご紹介します。

豊川稲荷グルメ

豊川市はいなり寿司の発祥の地のひとつと伝えられていて、古くから市内の至る所にいなり寿司を販売するお店があります。私は門前に売っていた「おきつね本舗」のいなり寿司をいただきました。美味しかったです。「わさびいなり」が特に美味でした!
この「わさびいなり」は、2009年の「豊川いなり寿司フェスタ 食べ比べ選手権」で優勝したそうです。

さて、本題の真言です。

真言とは

そもそも真言って何?という話です。

真言(しんごん)というのは、サンスクリット語のマントラ(मन्त्र Mantra)の訳語で、「(仏の)真実の言葉秘密の言葉」という意味です。
密教経典に由来し、浄土真宗を除く多くの大乗仏教の宗派で用いられる呪術的な語句です。

宇宙の真理や隠された秘密を明らかにするもので、本来は人間の言葉で表すことはできないが、方便として世俗の文字・言語を借りてそれに教えを盛り込み、これを観想しこれに心を統一することで、その教えに触れ得るようにしたものです。

仏尊ごとに真言がある

釈迦如来には釈迦如来の真言、大日如来には大日如来の真言というように、仏尊ごとに真言があります。
また、それぞれ出典となる経典が存在するので、同じ仏尊でも、成立の過程が異なる『大日経 (胎蔵界)』 と『金剛頂経 (金剛界)』 では真言が異なっていたりします。

たくさん唱えることに意義がある

真言は反復して数多く唱えることで絶大な威力を発揮すると考えられています。
真言は、バラモン教やヒンドゥー教のマントラに由来するため「反復」が重視されており、数限りなく唱えられたときに絶大な威力を発揮すると説かれています。ではいったい何回唱えればいいのかというと

何回唱えればいいのか?

唱える回数は豊川稲荷では7回でしたが、遍数は、三遍・七遍・百八遍・千遍、十万遍(洛叉)などがあります。
効果を発揮する回数について調べてみたところ

不動明王の真言を30万回唱えると、不動明王の姿を見ることができる
虚空蔵菩薩の真言を100日間ないし50日間で100万遍唱えると、抜群の記憶力と限りない智慧を獲得できる。
※「虚空蔵菩薩求聞持法」という修行で空海も実践したと伝えられています。

30万回をちょっと計算してみました。

▼一回唱えるのに大体5~6秒かかるとして
▼お風呂で数を数える代わりに一日に100回唱える(500~600秒で約10分)
▼それを3000日続ける
▼ようやく30万回!

3000日って約8.5年ですよ。
不動明王の姿を見るためには1日100回唱えたとしても、約8.5年かかるという計算となりました♪

30万回はレベルは高かった。普通の人には難しいんじゃないかな~。

意味ではなく音が大事

真言は意味が全くわからないものが多いのですが、これは意味ではなく音が大事だと考えられていたからです。聖なる音を唱えることが重要であるという信仰に基づいています。

真言は「音が重要であり、唱えるべきもので解釈すべきものではない」という伝統があったため、真言密教の各宗では、真言を翻訳したり意味を考えたりせずに、ひたすら無心に唱えるように指導しています。

意味不明・解読不能でありながら各宗で依用されている真言は多いのです。

解読されていない

真言が解読されてるのはごく僅かでサンスクリット原典も殆ど残っていません。
真言の解読には、一般仏教の知識や密教の経典儀軌、古典『ヴェーダ』や『ウパニシャッド』、『マハーバーラタ』の英雄詩や古代インド神話の知識が必要な上、音写漢字を還梵するという複雑な作業を踏まなければなりません。またサンスクリット語やチベット語など各種言語にも精通している必要があり、真言の研究はまだまだ成就していないようです。

おわりに 謎の真言

さて真言についてウィキペディアなどで調べてきましたが、トイレの作法の真言があるということがわかりました。
↓こちら↓

オン・バサラナウカ・タ・ソワカ
(訳:オーン。金剛水よ。タ。スヴァーハー。)
オン・クロダノウ・ウン・ジャク
(訳:オーン。忿怒尊よ。フーン。ジャー。)

………
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一体いつ唱えるの???

他にもお経や真言を間違えた時唱えるものや、痔を治すもの、お酒を飲んでしまった時に唱えるものが載っていました。
これについては、いつかまとめてみたいと思います。