仏像をゆる~く解説【観音様】について

観音様は昔からとても人気のある仏様です。
今回は観音様について、やさしく解説してみたいと思います。

別名がたくさん

一般的には「観音様」とも呼ばれていますが
観世音菩薩」(かんぜおんぼさつ)
観自在菩薩」(かんじざいぼさつ)
救世菩薩」(くせぼさつ・ぐせぼさつ)
など多数の別名があります。

日本で大人気

日本では、お地蔵様と並んで人気の双璧をなす仏様です。
仏像としての建立数はお地蔵様の方が多いですが、でっかい仏像ランキングではぶっちぎりのナンバーワンではないでしょうか?
「大観音」は各地にありますが「大地蔵」ってあまり見たことがないですものね。

超優しい仏様

人気の理由は超優しいから。
観音様は、人々を常に観ていて「助けて~」との声があれば、瞬く間に救済するというスーパーな仏様なのです。

変身するスーパー仏

観音様は某ヒーローのように変身します。
変身して苦しんでいる人々を救います。
観音様は相手に応じて変身するので、多くの変身形態があります。

変身形態で有名なのは千手観音十一面観音です。
観音様は様々な姿に変身して救いの手を差し伸べる民衆の味方!
仏界のスーパーヒーローなのです。

『般若心経』の冒頭に登場

かんじーざいぼーさーつー ぎょうじんはんにゃーはーらーみたじー…

と、般若心経の冒頭に登場するので聞いたことがあるのではないでしょうか。

仏説・摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩
・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智・亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切 顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶。般若心経

般若心経は観音菩薩の功徳を説いたものです。

観音様トリビア

『西遊記』に登場

観世音菩薩は、西遊記で最も多く登場する菩薩です。
ストーリー全般にわたって、三蔵法師守護のため何回も登場します。
これは三蔵法師のモデルである玄奘三蔵が般若心経を携えて西方に旅したという伝説からヒントを得たそうです。

『封神演義』に登場

小説『封神演義』には慈航道人なるキャラクターが登場し、後に観音菩薩になったとしています。慈航道人は普陀山落伽洞に住み、観音菩薩の持物である水瓶の様な宝貝「瑠璃瓶」を使います。後に観音菩薩の乗り物となる金毛犼の金光仙を捕えています。

大企業の名前の由来にも

大手メーカー「canon」の社名は「kannon」から採ったという有名な話があります。

カメラの最初の試作機は「KWANON(カンノン)」と名づけられました。
この名前は、観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい、との願いを込めたものです。当時のマークには千手観音が描かれ、火焔をイメージしたKWANONの文字がデザインされていました。

千手観音をモチーフにしたロゴデザイン

CANON 「ロゴの由来」より